逆指値を使おう
株でも物でも何か買う時は、普通は「xx円までなら買いたい」と考えますが、株の場合には「xx円のラインを越えたら買いたい」と考えるケースがあります。それに対応する注文方法である逆指値について見ていきましょう。
逆指値注文を使う意義
一定の範囲で上下動する動きを続けている場合、「aで買って、bで売る」という戦略が考えられます。この場合には通常の指値注文を使うことができます。
しかし、もみ合いを抜け出すポイント(c地点で買うというのも、株式投資では定石的な考え方です。経験上、新しい上昇トレンドが発生した可能性が高いと考えられるからです。
この場合は、もみ合いの上限を突破してc地点まで上昇して来たので買う、というような考え方になります。「xx円まで下がってきたから買う」というのとは根本的に違う考え方です。
この考え方や戦略に対応した注文方法が逆指値注文です。注文画面を見ていただくとわかりますが、「xx円以上になったら」という条件がついています。この条件が達せられるまでは、この注文は証券会社のコンピューターに保留されている状態になります。しかし、この条件が達せられればその下で入力した内容の注文が自動的に発動されることになります。
このように、設定した条件を満たしたら自動的に注文が発動されるシステムを「自動売買」といいます。その代表が「逆指値注文」なのです。
逆指値を使うことで、日中の値動きを見られない投資家もリスク管理ができるようになります。