優良株の歴史的な 買いタイミングをチャートで考える
誰もが認める優良企業の株というのは、資産としての価値が高く、将来的にも価値が維持され、さらに価値が増大してい<可能性もあります。しかし、そうした株は誰もが魅力を感じるだけに、普段はそれなりに高い値段がついているものです。そうした株の買いチャンスの探り方を考えてみましょう。
優良株を安く買うチャンスは2種類
優良企業というのは、事業基盤が強固で業績が安定しており、さらに、将来的に着実に収益を伸ばしていけそうな会社です。そうした会社は誰からも高く評価されているために、なかなか割安に買うことができません。
そうした株を買うチャンスとしては、
- 金融危機、災害などの外部的な要因で急落した時
- その会社自体の一時的な不振やトラブルで急落した時
という2つの場面が考えられます。
1のケ一スの買い判断は比較的簡単だと思います。
2のケ一スは、業績不振やトラプルが一時的なもので済んで、その後本当に復活できるかどうかの判断には定性分析が必要となりますが、やや難易度は高くなります。
チャート的に買いポイントを探る
いずれにしても、その会社の業績や株価が復活するという判断ができるならば、株価が急落した場面は絶好の買いチャンスになります。
買うポイントとしては、
などが経験上有効と考えられます。
例えば、オリエンタルランドは、東日本大震災の時に急落した場面が歴史的な買い場になりました。過去10年間に何度か6,000円前後の安値をつけており、この時にもその水準が買いのメドとなりました。
ソフトバンクの事例では、アメリカの携帯電話会社スプリントを1兆円で買収すると いう話が出て株価が急落したケ一スです。1兆円という大型買収で、さらに借金が増えて財務的に大丈夫なのかという不安から株価が急落しました。しかし、その2倍の規模のボーダフォン買収もうまくいったし、その当時より財務的な体力もついているので大丈夫だろうということで株価はその後反転しました。反転のメドは120か月移動平均線近辺となりました。