成行注文と指値注文

 株の2種類の注文方法、成行注文と指値注文について説明します。

 

 

値段を指定するか、いくらでもいいから売買するか

 株の売買注文は、値段を指定する方法と値段を指定しない方法があります。

 値段を指定する方法を指値(さしね)注文といいます。 たとえば、「1.000円で指値の買い注文」を出すと、これは「1,000円以下なら貿う」という意思表示になります。1,000円以下で売るという人がいれば注文が成立しますが、1001円以上で取引されている間は一切約定しません。また、「1,000円で指値の売り注文」を出すと、これは「1,000円以上なら売る」と いう意思表示になります。1,000円以上で買うという人がいれば注文が成立しますが、 999円以下で取引されている間は一切約定しません。

 成行(なりゆき)注文は、「いくらでもいいから買う」、「いくらでもいいから売る」という注文方法です。 比較的短時間でかなり確実に約定しますが、思わぬ高値で買えてしまったり、思わぬ安値で売れてしまったりするリスクがあります。 また、これら2つの注文以外にもいくつか注文方法があります。

 

その他の注文方法

  • 寄付成行(寄成)・・・寄付きのみに有効な成行注文
  • 寄付指値(寄指)・・・寄付きのみに有効な指値注文。寄付きに成立しなければ自動的に失効
  • 引成行(引成)・・・引けのみに執行される成行注文
  • 指値(引指)・・・引けのみに執行される指値注文
  • 指値できす引成行(不成)・・・指値注文ができない場合に、引けで成行に変更して執行する注文
  • IOC注文・・・発注後即時に一部または全部を約定させ、成立しなかった注文分は即時に失効させるという条件付きの注文