株式投資

よくある質問と回答:成行注文は必要か

質問 先日、ある株に指値で買い注文していたら、ぎりぎりで買えないまま上昇していってしまい悔しい、思いをしました。やはり、どうしても買いたい時には成行注文がいいのでしょうか。 回答 成行注文はいくらで約定するかわからないという怖さはあります。し…

その他の自動売買

逆指値以外にも、様々な自動売買を用意している証券会社もあります。その主なものを紹介します。 W指値、ツイン注文、通常注文付逆指値 「1,000円まで下がったところで買いたいけど、株価が予想に反して上昇し、1,050円を超えて1,060円をつけたら乗り遅れな…

逆指値を使おう

株でも物でも何か買う時は、普通は「xx円までなら買いたい」と考えますが、株の場合には「xx円のラインを越えたら買いたい」と考えるケースがあります。それに対応する注文方法である逆指値について見ていきましょう。 逆指値注文を使う意義 一定の範囲で上…

注文の出し方

ここまで、株の取引の仕組みやルールについていろいろ学びました。今度は、実際に株の売買注文を出す手順を見てみましょう。 注文は株数、価格など条件を入力するだけ 注文ではまず株数を入力します。 価格は指値と成行から選ぶのが基本なのですが、SBI証券…

呼び値と制限値幅

「呼び値の刻み」は値段の変動する単位で、「制限値幅」は1日の間に値動きできる範囲です。それぞれ価格帯ことに取引所が決めています。株価の指値注文を出す時には、制限値幅の範囲内で、呼び値の単位で指値を入れることになります。 呼び値の刻みと制限値…

気配情報の見方

成行注文にせよ指値注文にせよ、株の売買注文を出す時にはその時の株価と気配情報(注文状況)を確認する必要があります。その情報の確認方法について見ていきましょう。 気配情報は売買注文を集計したもの 株価検索をすると、その時の時価だけでなくて「気…

成行注文と指値注文

株の2種類の注文方法、成行注文と指値注文について説明します。 値段を指定するか、いくらでもいいから売買するか 株の売買注文は、値段を指定する方法と値段を指定しない方法があります。 値段を指定する方法を指値(さしね)注文といいます。 たとえば、「…

NISA(少額投資非課税制度)

2014年から新しく導入されたNISAでは、一定の投資金額について、その収益(配当、分配金、値上がり益)に本来課せられる税金が免除されます。その仕組みを見ていきます。 長期投資で収益を狙うならメリット大 NISAの特徴として3つのボイントがあげられます。…

特定口座の選択について

口座開設の際に、特定口座の選択を行わなければなりません。これは税金に関する選択です。その内容について見ていきましょう。 特定口座(源泉徴収あり)で確定申告は不要に 株の取引で売買益や配当などの利益を得た場合、年間の損益を通算して、その利益金…

証券会社6つの選択基準

証券会社は100社以上もあります。その中からどの証券会社を選んで口座開設したらいいのか、その選び方の6つのポイントを見ていきます。 ポイント①売買手数料 売買手数料は、株を売ったり買ったりする都度、証券会社に支払う仲介手数料です。その料金体系は各…

全体相場と景気の状態を確認するための指標

日経平均、為替、景気指標など、相場や経済の全体的な状況を確認するための指標をざっと紹介します。 気になる指標は定期的にメモしてみよう 全体相場の動きをチェックするための指標で、最も有名なのは日経平均株価です。これは時価総額や流動性などの面か…

理想的な投資スタンス、 個人投資家に有利な投資スタンス

理想的スタンスは「長期投資」ですが、多くの個人投資家にとって優位性を発揮できるのは「小型株を対象にした中期投資」でしょう。 長期投資は理想だが難易度は高い 歴史に名を残す成功を収めた投資家の多くは 、 長期投資により成果を上げています。その代…

様々な投資スタンス

株式投資には様々なスタンスがあります。自分が今どんなスタンスで投資をしているのかを明確にすることが、リスク管理の第一歩です。自分にあったスタンスを選び、それに合った手法を選び、そして、リスク管理しましょう。 どういう時間軸を意識するか 株式…

リスク管理3カ条

リスク管理とは、投資が予想通りにいかなかった場合に備えたり、予想外の値動きになった時の対処法のことです。長期的に投資で資産を守り増やしていく上でとても大切なテーマです。 リスク管理三カ条① 1銘柄への投入資金は20%程度までに 銘柄分散が株式投資…

良いニュースが株価上昇につながるケ一スとつながらないケ一ス

一見ポジティブサプライズになりそうな業績のニュースなどが出たのに、株価はあまり反応せずに、逆に下がってしまった・・・ というようなケ一スも多々見受けられます。投資家としては、業績のニュースが出た時に、それがポジティブサプライズになるかどうか…

バリュー &サプライズ戦略

割安な株(バリュ ー )に良いサプライズ (驚きのある出来事 ・情報)が加わると、株価は上昇しやすくなる、ということが経験上知られています。その事例を見てみましょう。 バリュー +サプライズ =株価上昇 ここで実際の例を挙げて解説します。会社四季…

質問と回答2

質問 数ヶ月程度の中期投資の場合には週足チャートを中心に見るということでしたが、 日足チャートで25日移動平均線が下向くなど形が悪くなってきても、週足の形が良ければ日足は無視してもいいのでしょうか。 回答 基本的には、中期投資の場合は週足を中心…

優良株の歴史的な 買いタイミングをチャートで考える

誰もが認める優良企業の株というのは、資産としての価値が高く、将来的にも価値が維持され、さらに価値が増大してい<可能性もあります。しかし、そうした株は誰もが魅力を感じるだけに、普段はそれなりに高い値段がついているものです。そうした株の買いチ…

株価チャートによる2つの買いタイミング

株価チャー卜を使って判断する「買い」のポイントは主に2つあります。それを紹介します。 買いタイミング① もみ合いからの上放れ(うわっばなれ) 「もみ合いからの上放れ」は株価チャート分析で最も重要なパターンの一つです。 「もみ合い」というのは、株…

株価チャートを使いこなすコツ②  値動きの「意味」を考える

株価が際立った動き、目立つ動きをする時には重要な意味がある可能性があります。そうした動きを見つけたら、「どうしたんだろう?」と考えて、その値動きの原因や意味を考えてみるクセをつけましょう。 サブプライムショックの重大さを示した動き 2007…

株価チャー トを使いこなすコツ① トレンドを意識する

株価チャートを使うコツは、ここまで何度も述べて来ましたが 「トレンド」を重視すること、とりわけ「トレンドに逆らわない」ことです。 順張りと逆張り 例えば、A株の株価はきれいな上昇トレンドが続いて半年で2倍程度に、 B 株はきれいな下降トレンドが続…

質問と回答

質問 会社四季報は最初から1銘柄ずつ見た方がいいのでしょうか、あるいはPERなどの条件でスクリーニングしてあらかじめ対象を絞った方がいいのでしょうか。 回答 最近は証券会社のwebサイトで、設定した条件に合う銘柄をスクリーニングすることもできます。…

キャッシュフロー

本決算の決算短信に記蔵されているキャッシュフロー計算書では、企業の活動を営業活動、投資活動、財務活動の3つの活動に分けて、それぞれの現金収支を計算します。 その見方を簡単に解説します。 営業キャッシュフロー 本業による現金収支。 支払ったコスト…

PBR

PBRは資産から見た株の割安さを測る指標です。それを使う際のコツや注意点について見ていきましょう。 確実な収益力を前提として使う指標 PBRは「株価÷1株純資産」で計算し、株価が1株純資産の何倍かを見ることで株の割安さを考えるものです。 1株純資産とは…

自己資本比率と有利子負債

投資家が企業を見て判断する時には、収益性に加えて財務体質をチェックする必要があります。その際の代表的な指標と項目が自己資本比率と有利子負債です。 貸借対照表の基礎 企業は資産を持っていますが負債も抱えています。負債というのは、借金をはじめ、…

株式分割と分割修正チャート

上場企業はしばしば株式分割を行います。その場合に1株益、PER、株価チャートなどはどうなるかを考えましょう。 株式分割しても株の価値は変わらない 株式分割は1株を2株や3株などに分割することです。 たとえば、株価1,000円で、一株益100円の株があったと…

1株益の異常値の修正

1株益(EPS)はPERを計算する大事なデータです。しかし、そのデータが実力からかい離して異常値になることがあります。こうした場合の対処法を考えます。 1株益の異常値に気づこう 経常利益に対する純利益の比率は、だいたい0.6程度(60%程度)になるのが普通で…

移動平均線とは

移動平均線は、株価の方向性(トレンド)を示す株価チャートの補助線です。使いこなすコツを学びましょう。 移動平均線の計算の仕方 たとえば、3日移動平均とはその日を含めて過去3日間の終値の平均値のことです。これを連ねた線が3日移動平均線となります。…

「株価チャート」の基本

株価チャートは株価の値動きの推移を記録したチャートのことです。その基本的な見方について学びましょう。 ローソク足と出来高 株価チャートは、「ローソク足」、「出来高」、「移動平均線」の3つの要素でできています。 「ローソク足」は、ローソクのよう…

PERによる2つの戦略

PERはだいたい15倍程度が標準的な水準です。しかし、その企業の利益の成長性などにより、妥当と思われるPERの水準は変わってきますし、売買の判断基準も変わってきます。そうしたことを考慮して2つの投資戦略を考えます。 戦略① 好業績株をPER10倍前後かそれ…