会社四季報のチェック手順
会社四季報をチェックする手順をまとめてみました。これを参考にして四季報チェックの作業を実際にやってみましょう。
会社四季報のチェック手順
1.業績トレンド
- 売上高、経常利益が拡大トレンドか
- 特に今期、来期の予想値が伸びているか
- 本決算発表直後の銘柄は「最新年度の予想値」に注目
2.業績のブレ
- 欄外の矢印(今期営業利益が前号より増額していれば上向き)
- 今期予想を、一番下の行の会社側の予想と比較する
- 前の号と比べる
3.売上高経常利益率
- 10%以上なら優秀
- 1〜2%の場合はあまり質が良くないかも
4. PER
- 今期予想、来期予想とも10倍以下の企業をチェック
- 成長性・持続性が特に高いと判断する場合、来期予想で20倍前後がメド
5.コメント
- 業績拡大の背景
- 独自の強み
- 今後の成長ストーリー
- 中期経営計画
6. 1株益の妥当性
- 経常利益→純利益の比率は通常0.6倍くらい
- この比率が異常なら、1株益は異常かもしれない
*本決算発表
決算年度終了後の1か月半後までに、終わった1年間の業績の確定値と新年度予想を発表するもの。
*最新年度の予想値
年度ことの業績推移の一番下に出ている予想値。会社四季報では今期と来期の2年分の予想値が出ているが、来期の予想値のこと。
*本決算発表後の会社四季報では、来期予想が新しい年度のものになっています。つまり、それはその号で初登場になる年度であり、それが良い数字だとポジティブサプライズとなる可能性があるので注目されるのです。
*欄外の矢印
今期の営業利益予想値について、前号より5〜30%上ブレしていたら上向きの矢印1本、30%以上上ブレしていたら上向きの矢印が2本表示される。下向きの矢印は下ブレした時です。
*今期予想については、業績推移のところに出ている数値と、業績欄の一番下の行に「会」というマークとともに出ている数値と、2つの予想数値があります。業績推移のところに出ている数値は会社四季報による予想値、一番下の行に「会」というマークとともに出ているのは会社による予想値です。会社による予想値よりも、最新の会社四季報の予想値が上回っていれば、株価にとってはプラス材料になります。