信用取引にかかるコスト

 信用取引には結構多くの種類のコストがかかるのですが、主なものは売買手数料、金利(信用売りの場合は貸株料)の2つです。その他の細かい手数料も含めて、信用取引のコストについてざっと見ていきましょう。

 

 100万円の建玉を建て、1か月後に売却したら合計でいくらのコストがかかるのか。

 

 結論からいうと信用買いは3,000円程度、信用売りは2.000円程度のコストとなります。

 コストの主な内訳としては、そのほとんどを売質手数料と金利(信用売りの場合は貸株料)が占めています。

 その他、時折、逆日歩というコストが発生しますが、これが発生すると信用売りをしている人にとって意外に高いコストになることがあります。逆に、信用買いをしている人は逆日歩を受け取ることができます。

 

売買手数料(株式委託手数料)

 証券会社ごとに料金体系は異なり、同じ証券会社でも現物株と別の料金体系になっていることが多いものです。通常は信川取引の方が売買手数料は安くなっています。

 

金利貸株料

 信用買いをした場合には買い建て代金に対する金利、信用売りをした場合には売り建てるために借りた株に対する貸株料が日割り計算でかかります。これらの1日あたりのコストを日歩といいますが、日歩計算は以下の通りです。

 

 日歩=新規建約定代金×買・売方金利(年率)÷100×日数÷365

 

日数

新規に買い建てもしくは売り建てをした際の受渡日から、返済売りもしくは返済買いの受渡日までの期間を、その両端の日を入れて数えます。

日歩(金利)の率の決まり方

直近の金利情勢や、証券金融会社が証券会社に信用取引に関する融資を行う際の金利の動向に基づいて変動します。

 

 

信用取引にかかるコストは、その大半が売買手致科と金利(または貸株料)で、その他はごくわずか。この2つと、あとは時折売り建玉に発生する逆日歩に注意しておけばいいでしょう。

 

逆日歩
ある銘柄について信用売り用に貸し出す株が不足してきた場合に、需給調整のために証券金融会社(日証金)が随特発生させるもので、信用売りしている人から徴収して、それを信用買いしている人に支払います。その金額は需給の情勢次第で毎日変わります。