NISA(少額投資非課税制度)

 2014年から新しく導入されたNISAでは、一定の投資金額について、その収益(配当、分配金、値上がり益)に本来課せられる税金が免除されます。その仕組みを見ていきます。

 

 

長期投資で収益を狙うならメリット大

 NISAの特徴として3つのボイントがあげられます。

  1. 毎年120万円分の投資からの売却益や配当・分配金に税金がかからない制度
  2. NISA口座の非課税期間はそれぞれ投資を始めた年から最長5年間
  3. 対象商品は上場株式と投資信託

 金額は1年ごとに120万円の投資金額が利用でき、2023年まで毎年120万円ずつ新たな枠を使うことができます。

 非課税の有効期限は5年間ですから、NISA口座で保有できる株式の上限は600万円(約定金額ベ一ス)ということになります。

 NISA口座で買った株の、非課税の有効期限は5年ですが、新たな年度のNISAの枠に120万円を限度に資産を移すことは可能です。

 たとえば、2016年にNISA口座で120万円分の株を賀った場合、2020年でその有効期限が切れますが、それを2021年の枠に120万円を限度に移すことができる、というわけです。

 ただし、一度株を売却すると、その分の枠を再利用することはできません。あくまでも株の長期保有を前提とした制度だということがいえます。

 

 この制度の注意点としては、損失が出た場合に、通常の口座の利益と担益通算できないことです。あくまでもこの制度からメリットが受けられるのは利益が出せる場合であって、損失が出てしまった場合にはかえってデメリットになってしまいます。

 

* やや複雑な制度ですが、配当や値上がり益に課税されないメリットは大きいものです。長期的に大きな収益が狙えそうな投資対象があればNISA口座の 利用も検討してみましょう。